【バイブライティング解説】Cursorを使う、インストールから初期設定までを5ステップで【ライティング生産爆上げ環境】Vol 2
Cursorは、AI機能を搭載した次世代のコードエディタです。従来のVS Codeの機能に加えて、OpenAIのGPTモデルを活用した高度なAIアシスタント機能が使えるため、プログラミングだけでなく文章作成やコンテンツ制作の効率も大幅に向上します。
この記事で学べること
- Cursorの基本的なセットアップ方法
- AI機能の効果的な活用テクニック
- 日本語コンテンツ制作のためのカスタマイズ
- 実際のワークフロー例
事前準備
- GitHubアカウント(無料で作成可能)
- OpenAI APIキー(月額使用量に応じて課金)
- 安定したインターネット接続

主要ポイント
- 公式サイトから Cursor を DL → GitHub でワンクリック認証
- OpenAI API キーを貼るだけで AI 機能が即有効化
- 言語・トーンなどのテンプレをプリセットしておくと時短
- 最初の AI コマンドは 「要約」→「リライト」 の 2 連続実行が鉄板
- カスタムスニペットで定型文を自動化
- ショートカットキーを覚えて作業効率を最大化
Step 1 Cursor をダウンロード & インストール
1.1 公式サイトからのダウンロード
- 公式ページ https://www.cursor.sh/ にアクセス
- OS を選択(macOS dmg/Windows exe/Linux AppImage)
- ダウンロードボタンをクリック(ファイルサイズ:約150MB)
1.2 インストール手順
macOSの場合:
- ダウンロードした.dmgファイルをダブルクリック
- アプリケーションフォルダにドラッグ&ドロップ
- 初回起動時にセキュリティ警告が出た場合は「開く」を選択
Windowsの場合:
- ダウンロードした.exeファイルをダブルクリック
- インストールウィザードに従って進める
- デスクトップにショートカットが作成される
Linuxの場合:
- ダウンロードした.AppImageファイルに実行権限を付与
- ダブルクリックで起動、またはターミナルから実行
1.3 GitHub認証
- 起動すると 「Sign in with GitHub」 が表示される
- GitHubアカウントでログイン(初回のみ)
- 認証が完了すると、Cursorの全機能が利用可能になる
トラブルシューティング
- 認証エラーが出る: GitHubの設定で2段階認証を有効にしている場合は、個人アクセストークンを使用
- 起動しない場合: 管理者権限で実行するか、アンチウイルスソフトの除外設定を確認
Step 2 初回起動 & プロジェクトフォルダ登録
2.1 ワークスペースの設定
- 立ち上げ時に表示される “Open Folder” ボタンで執筆用ワークスペース(例: ~/Writing)を選択
- 複数のプロジェクトを管理したい場合は、親フォルダを作成してその中に各プロジェクトを配置
2.2 エディタ設定のカスタマイズ
- 画面左下の歯車 → “Settings > General” で Editor Font をお好みの等幅フォントに変更
- macOS:(推奨フォント) SF Mono, Menlo, Monaco
- Windows(推奨フォント): Consolas, Cascadia Code
- Linux(推奨フォント): Ubuntu Mono, Fira Code
2.3 自動保存の設定
- ⌘/, → “Settings” を開く
- “Files: Auto Save” を “afterDelay” に設定
- “Files: Auto Save Delay” で保存間隔を調整(デフォルト:1000ms)
2.4 その他の推奨設定
- テーマ設定: “Color Theme” でダークテーマまたはライトテーマを選択
- フォントサイズ: “Editor: Font Size” で読みやすいサイズに調整
- 行番号表示: “Editor: Line Numbers” を “on” に設定
- ミニマップ: “Editor: Minimap” でコードの全体像を把握
Step 3 OpenAI API キーをセット
Cursorの方で、既に課金している方はここの設定を省略して構いません。Cursorを無料で利用して、OpenAIの方に課金している方のための設定方法になります。ご了承ください!
3.1 OpenAI APIキーの取得
- https://platform.openai.com/account/api-keys にアクセス
- OpenAIアカウントにログイン(新規作成が必要な場合あり)
- “Create new secret key” をクリック
- キー名を入力(例:「Cursor用」)
- 生成されたキーをコピー(この画面を閉じると二度と見れません)
3.2 Cursorでの設定
- Cursor の “Settings > AI” を開く
- “OpenAI API Key” 欄にコピーしたキーをペースト
- “Test Prompt” に下記を入力して “Run” をクリック:
こんにちは、テストです。
- 緑のチェックが表示されれば成功
3.3 API使用量の管理
- 無料枠: 月額$5相当まで無料
- 課金設定: クレジットカードを登録して使用量に応じて課金
- 使用量確認: OpenAIダッシュボードでリアルタイム確認可能
トラブルシューティング
- 認証エラー: APIキーが正しくコピーされているか確認
- 使用量上限: 無料枠を超過した場合は課金設定が必要
- ネットワークエラー: プロキシ設定やファイアウォールを確認

Step 4 日本語テンプレとトーンプリセット
このスニペットの設定を頑張って一度してしまうと、後が物凄く楽になります。ゆっくり確実に順序立てて設定していけば誰でも出来ます。慣れてきたら自分でそれぞれのスニペットをカスタマイズしましょう!メール、議事録用のテンプレートを載せておきます。
4.1 スニペットの設定方法
コマンドパレットを開く:
- Mac: Cmd+Shift+P
- Windows/Linux: Ctrl+Shift+P
スニペットを作成する:
- “Configure User Snippets” と入力して選択
- 言語を選択: “markdown” を選択するか、グローバルスニペットを作成
4.2 ブログ記事用スニペット
設定画面 “Snippets” に下記を登録すると、jpblog と打つだけで記事骨格が展開。
{
"jpblog": {
"prefix": "jpblog",
"body": [
"---",
"title: ${1:タイトル}",
"persona: ${2:ターゲット}",
"tone: ${3:落ち着いた}",
"keywords: ${4:キーワード1, キーワード2}",
"---",
"",
"## TL;DR",
"- ${5:要点1}",
"- ${6:要点2}",
"- ${7:要点3}",
"",
"## 背景",
"${8:背景や現状について説明}",
"",
"## メイントピック",
"### ポイント1",
"${9:ポイント1の詳細}",
"",
"### ポイント2",
"${10:ポイント2の詳細}",
"",
"### ポイント3",
"${11:ポイント3の詳細}",
"",
"## 実践例",
"${12:具体的な実践例やケーススタディ}",
"",
"## アクション",
"1. ${13:アクション1}",
"2. ${14:アクション2}",
"3. ${15:アクション3}",
"",
"## まとめ",
"${16:記事のまとめ}",
"",
"---",
"**関連記事:**",
"- [関連記事1]()",
"- [関連記事2]()"
],
"description": "Japanese blog article template with comprehensive structure"
}
}



4.3 オンライン学習コース用スニペット
{
"OnLineCourse": {
"prefix": "onlinecourse",
"body": [
"---",
"title: ${1:オンラインコース全体タイトル}",
"persona: ${2:ターゲット層}",
"tone: ${3:初心者向け}",
"duration: ${4:コース期間}",
"price: ${5:価格設定}",
"---",
"",
"## コース概要",
"${6:コースの目的と概要}",
"",
"## コース構成(全8章構成)",
"### 第1章: ${7:第1章タイトル}",
"- ${8:第1章の内容}",
"",
"### 第2章: ${9:第2章タイトル}",
"- ${10:第2章の内容}",
"",
"### 第3章: ${11:第3章タイトル}",
"- ${12:第3章の内容}",
"",
"### 第4章: ${13:第4章タイトル}",
"- ${14:第4章の内容}",
"",
"### 第5章: ${15:第5章タイトル}",
"- ${16:第5章の内容}",
"",
"### 第6章: ${17:第6章タイトル}",
"- ${18:第6章の内容}",
"",
"### 第7章: ${19:第7章タイトル}",
"- ${20:第7章の内容}",
"",
"### 第8章: ${21:第8章タイトル}",
"- ${22:第8章の内容}",
"",
"## ボーナスモジュール(有料プラン限定)",
"- ${23:ボーナス1}",
"- ${24:ボーナス2}",
"- ${25:ボーナス3}",
"",
"## 学習成果",
"このコースを修了すると、以下のことができるようになります:",
"- ${26:成果1}",
"- ${27:成果2}",
"- ${28:成果3}",
"",
"## 販売価格設計",
"### 基本プラン: ${29:基本価格}",
"- ${30:基本プランの内容}",
"",
"### プレミアムプラン: ${31:プレミアム価格}",
"- ${32:プレミアムプランの内容}",
"",
"## 集客ファネル",
"### 無料プレゼント",
"- ${33:無料プレゼントの内容}",
"",
"### フロントエンド商品",
"- ${34:フロントエンド商品の内容}",
"",
"### ミドルエンド商品",
"- ${35:ミドルエンド商品の内容}",
"",
"## マーケティング戦略",
"- ${36:マーケティング戦略1}",
"- ${37:マーケティング戦略2}",
"- ${38:マーケティング戦略3}"
],
"description": "Online Learning Course Outline Draft with comprehensive structure"
}
}
4.4 その他の便利なスニペット
メールテンプレート用:
{
"email": {
"prefix": "email",
"body": [
"件名: ${1:件名}",
"",
"${2:宛先}",
"",
"お世話になっております。",
"",
"${3:本文}",
"",
"よろしくお願いいたします。",
"",
"${4:署名}"
],
"description": "Business email template"
}
}
議事録用:
{
"meeting": {
"prefix": "meeting",
"body": [
"# 議事録",
"",
"**日時:** ${1:YYYY/MM/DD HH:MM}",
"**参加者:** ${2:参加者名}",
"**議題:** ${3:議題}",
"",
"## 議事内容",
"",
"### 決定事項",
"- ${4:決定事項1}",
"- ${5:決定事項2}",
"",
"### アクションアイテム",
"- [ ] ${6:アクション1} (担当: ${7:担当者1})",
"- [ ] ${8:アクション2} (担当: ${9:担当者2})",
"",
"### 次回予定",
"${10:次回の予定}"
],
"description": "Meeting minutes template"
}
}

Step 5 実践的なAI活用テクニック
⌘Kは本当に便利なコマンドです。どこでも気になった箇所で⌘Kと打って、AIを呼び出しましょう。@マークを付けて指示を出すと、Web検索や、参照してほしいフォルダー、ファイルなどを閲覧して、AIがその後、あなたの指示に従って生成してくれます。
5.1 基本的なAIコマンド
AIを呼び出す:
- Mac: ⌘K
- Windows/Linux: Ctrl+K
よく使うコマンド例:
〇〇についてのブログ記事を作成したいです。
以下のアウトラインに従って記述してください。
〇〇についてのオンライン学習コースを作成したいです。
以下のアウトラインに従って記述してください。
5.2 文章作成のワークフロー
- アウトライン作成: まず全体構成を決める
- 詳細執筆: 各セクションを具体的に書く
- 推敲・編集: AIに改善提案を求める
- 最終チェック: 文法・表現の最終確認
5.3 効果的なプロンプト例
要約系:
以下の文章を3つのポイントに要約してください:
[文章を貼り付け]
リライト系:
以下の文章をより読みやすく、専門的でない人にも分かりやすく書き直してください:
[文章を貼り付け]
アイデア発想系:
[テーマ]について、10個の記事アイデアを出してください。
各アイデアについて、なぜ読者が興味を持つのかも説明してください。
構造化系:
以下の内容を論理的な構成で整理し直してください:
[内容を貼り付け]
5.4 ショートカットキーの活用
- ⌘K: AIチャットを開く
- ⌘L: 現在の行を選択
- ⌘D: 次の同じ文字列を選択
- ⌘/: コメントアウト
- ⌘Z: 元に戻す
- ⌘S: 保存
- ⌘F: 検索
- ⌘H: 置換
5.5 ファイル管理のベストプラクティス
- フォルダ構造: プロジェクトごとに明確な階層を作る
- ファイル命名: 日付やバージョンを含める
- バックアップ: 定期的にクラウドに保存
- バージョン管理: Gitを使用して変更履歴を管理

Step 6 トラブルシューティングとTips
6.1 よくある問題と解決方法
AIが応答しない場合:
- APIキーが正しく設定されているか確認
- インターネット接続を確認
- OpenAIのサービス状況を確認
スニペットが動作しない場合:
- スニペットのJSON形式が正しいか確認
- 言語設定が適切か確認
- Cursorを再起動
動作が重い場合:
- 不要な拡張機能を無効化
- ファイルサイズが大きすぎないか確認
- メモリ使用量を確認
6.2 パフォーマンス向上のTips
- 定期的な再起動: 長時間使用時は再起動
- 不要なファイルを閉じる: 開いているファイルを最小限に
- キャッシュクリア: 設定からキャッシュをクリア
- 拡張機能の見直し: 使用していない拡張機能を削除
6.3 セキュリティ対策
- APIキーの管理: 環境変数で管理することを推奨
- 定期的な更新: Cursorを最新版に保つ
- バックアップ: 重要なファイルは定期的にバックアップ
実践例:ブログ記事作成の完全ワークフロー
まずは新規のファイルを作成、ファイル形式は.mdでも.txtでも構いません。で、⌘Kと入力してAIを呼び出し、スニペットに登録したテンプレート(文章構成)を呼び出します。例えば下の例でいったら、「jpblog」または「onlinecourse」と打ち込みます。するとスニペットに登録した文章構成アウトラインが現れますので、引き続きAIプロンプトを打ち込みます。「Webデザインの基礎を学ぶオンラインコースを作成してください。初心者向けで、実践的な内容を含めてください。」生成してきた文章に驚くことでしょう!
例1:技術ブログ記事の作成
- テーマ決定: “React Hooksの使い方”
- スニペット使用:
jpblogを入力 - AIプロンプト:
React Hooksについて、初心者向けのブログ記事を作成してください。
以下のアウトラインに従って記述してください。
- 内容の詳細化: 各セクションをAIに依頼して詳細化
- 推敲: 読みやすさと正確性を確認
- 公開準備: 画像やリンクを追加
例2:オンラインコースの企画
- コーステーマ決定: “Webデザイン基礎”
- スニペット使用:
onlinecourseを入力 - AIプロンプト:
Webデザインの基礎を学ぶオンラインコースを作成してください。
初心者向けで、実践的な内容を含めてください。
- 各章の詳細化: 章ごとに具体的な内容を展開
- 価格設定: 市場調査に基づいて価格を決定
- マーケティング戦略: 集客方法を検討


Webデザイン基礎、作成してみました!

まとめ
Cursorを使いこなすことで、文章作成やコンテンツ制作の効率が大幅に向上します。特に以下のポイントが重要です:バイブライティングとして活用、生産性爆上げ環境構築です!
重要なポイント
- 段階的なセットアップ: 基本設定から始めて、徐々にカスタマイズ
- スニペットの活用: 定型文は自動化して時間を節約
- AIとの対話: 明確な指示を出すことで質の高いコンテンツを作成
- 継続的な学習: 新しい機能やテクニックを積極的に取り入れる
次のステップ
- コミュニティ参加: Cursorの公式Discordやフォーラムに参加
- 拡張機能の探索: 必要に応じて追加の拡張機能をインストール
- ワークフローの最適化: 自分の作業スタイルに合わせてカスタマイズ
- 他ツールとの連携: Git、Notion、Slackなどとの連携を検討
おすすめの学習リソース
- 公式ドキュメント: https://cursor.sh/docs
- YouTubeチャンネル: Cursor公式チャンネル
- コミュニティ: Discord、Reddit、GitHub Discussions
- ブログ記事: ユーザーが共有するTipsやTricks
Cursorは、AI技術を活用した次世代のエディタとして、プログラミングだけでなく文章作成やコンテンツ制作にも大きな可能性を秘めています。この記事で紹介した設定とテクニックを活用して、あなたの生産性を最大化してください。




